人はなぜ「結婚」するのか?
カップルのままでいる方が楽しくない?
お金も時間も自由もなくなるから、結婚は墓場!?
貯金ほぼゼロの私たちが、結婚を決めた理由について、5000字分語ります。
「スペシャルな笑顔、スペシャルな体験、スペシャルな日を、ハンティングしに行こう!」をモットーに日々を楽しむカップル、自称【】です。 スペシャルハンターズ
先日、結婚を延期するに至った経緯を記事に書いたのですが、私たちが考えている「結婚」が、どうやら一般的な男女が考えている「結婚」とは少し違うようです。
今日は、そのことについて書いてみようと思います。
テーマは、「結婚」って何?
ちなみに、結婚延期の経緯について書いた記事はこちら。
・私たちの、ちょっと変わった「結婚観」が丸裸です。
・こんな「結婚」もアリなんだーと、結婚に前向きになれるかも?
・マリッジブルーの人は、これを読めば楽になるかも?
目次
「今」が崩れてしまう結婚のリスク
付き合って2年弱。
関係性はものすごく良好。
「好き好き!ずっと一緒にいたい!」ってわけでもないし、「最近マンネリしてきたな〜」ってこともなく、付き合い始めてから、ずっと平和。
今の状況が良いからこそ、「結婚」という変化を入れることで、関係性までも変化してしまわないか?
それってリスクなんじゃないか?という話です。
会う度楽しいし、一般的なカップルの中でも仲良い方かな〜と思うし。
今のところ、お互いに不満ないし。
毎回楽しいね。
でも、それって、週末だけ会うサイクルだからこそ成り立ってるのかもしれない。
今のサイクルを崩すことで、関係性に変化が生じるかもしれない。
だいぶお互いのことが分かってきたと言っても、少なくとも1ヶ月のうち22日は一緒にいない。つまり、1ヶ月のほとんどを一緒に過ごしていない。
それが「結婚」ってなった瞬間、ほとんどの日を一緒に過ごすことになる。
時間のバランスが崩れる
インドア彼氏・チャッキーは、一人暮らし。アウトドア彼女・ショーコは、実家暮らし。
そして、お互いに一人の時間が必要なタイプです。
一緒に暮らすことになったら、一人の時間は、「今」よりも確実に少なくなるでしょう。その変化に対して、順応できなければ、結婚生活でストレスを溜めることになりそう…。
仕事から帰ってきたら、しばらくは誰とも話したくない。
自分のペースで好きなことをして、自分自身を癒す時間が必要。
現に、仕事終わりすぐにショーコに連絡することってほとんどなくて、ある程度自分を癒し終えてからじゃないと、コミュニケーションするのがシンドイ。
でも、一緒に暮らすとなったら、そういうわけにはいかないもんな。
1日のほとんどを自分の部屋で過ごしていて、家族にほとんど顔を見せない。
話しかけられても、集中していてほとんど聞こえていない。たぶん無視してる笑。
家族だから甘えているんだと思うけど、これがチャッキーだったらそうはいかない。
話しかけられて無視するとかありえないよね。
それをいかに最小値で回避できるか。
見せたくない面を見られる
普段見せない素の部分を、「かわいい」とか「愛おしい」と思えるとすれば、恋愛マジックにかかっている間だけじゃないかな、と思っています。
決して「かわいくない」素の部分は、次第に恋愛メガネで見られなくなり、普通の価値観である「かわいくない」に変化していくことは容易に想像できます。
そうならないために、お互いに努力をする必要はありそうです。
仕事で疲れていたり、外で嫌なことがあるとイライラしてる。
できるだけショーコに当たらないように気をつけるけど、イライラしてるところは、大人気ないなって思う。
顔テカテカのすっぴんで、髪の毛もヘアバンドでオールバック。部屋着もその辺にあるTシャツ。
一緒に住んだらちゃんとするんだろうけど、「彼女」感が一気に消えそうで怖い…。
自由度が減る
子どもができれば、「自由 < 子ども」になってしかるべきだと思うので、自由度が減ることに対して、我慢できると思います。
ただ、二人だけの結婚生活の場合、それまで自由だったことが、相手への確認や同意なしに行動できなくなる不便さはどうしても拭えない気がします。
なぜならば、私たち二人共、自分の行動を制限されることが嫌いだからです。
いつもと違う行動を取る時には、きっと確認の連絡をするようになるんだろうな。
「今日は外でご飯食べて帰ってもいい?」とか
「扇風機安く売ってたから買ってもいい?」とか
今までは自分の行動は自由にできていたけど、食事やお金を一緒にするようになると、自由度は減るな。
もしも子どもができたら、やっぱり早く帰ってきてほしいだろうし、食事も一緒にとってほしいと思う。
でも私も、自分の行動を制限されることを何よりも嫌う。
好きなものを好きな時に食べたいし、
欲しいものは自分で自由に買いたい。
「結婚」という呪いからの解放
もともと、個人主義が強い私たち。
普段のデートでも、個別行動が多いのですが、それって「結婚」したからといって変えなくて良いんじゃない?という思考を持っています。
この個人主義を変えなくて良いのであれば、前述の「結婚することによって生じる変化のリスク」を最小限に抑えられそうです。
「結婚」したら、こうでなくてはならない、こうあるべきだ。という呪いにかかっているんじゃないか?と気付いてからは、自由の尊重レベルが高い私たちです笑。
食事は同じものでなくて良い
カップルだから、同じものを食べて当たり前。
以前は二人共そう思っていました。
でも、チャッキーとショーコは、本当に食の好みが合わない!笑
お腹が空くタイミングも違う。
どちらかが無理して合わせるよりも、お互いが好きなものを好きなタイミングで食べた方が合理的なのでは?と、各々が好き勝手に食事を取るようになりました。
もちろん、予約してお店に行くこともありますし、居酒屋で食べ物をシェアすることもあります。自宅で一緒にパーティーメニューを作って食べることもあります。
でも、基本的には「無理をしない」
「結婚」しても、このスタイルで良いんじゃない?
この間、街デート中に、一旦解散して別行動で食事したもんな笑。
でも、普段チャッキーの家でご飯食べる時も、お互い違うものを食べてるよね。
各々が好きなものを買ったり作ったりして、シェアすることはほとんどない。
それって、夫婦になっても同じじゃない?
結婚したからといって「俺の食事は作ってな!」って言うつもりはないし。
ただ、別々の食事にすることで食費は上がっちゃうから、完全に別財布にするか、一部は一緒にして、好きなものを自分で足して食べるっていうスタイルでも良いかも。
まぁ、あとは、子どもがいたら、食育の観点から、家族全員一緒の食事が良いんやろうな。
自由の尊重と節約のバランスが取れれば良いと思う。
生活も同じでなくて良い
結婚したら、一緒に暮らす。
これも、当たり前だと思っていました。
しかし、結婚延期事件の中で、「籍は入れるけど、一緒に住むのはもっと後」という話が出た時に、夫婦だから一緒に住まなきゃいけないってこともないんだな〜と気付きました。
「結婚」後の住まいも、お互いの心地良いスタイルで決めたらイイんじゃない?
もちろん離婚前提の別居もあるだろうけど、それ以外の別居の形もあると思う。
仕事部屋を借りて、時々別居スタイルもあるだろうし。
子どもが巣立ったから、仲は良いけど別居して、夫婦からカップルスタイルになるケースもあるだろうし。
私はいずれも賛成。
たまにその仕事部屋に泊まって、週末のお出かけは待ち合わせするっていうのも素敵だなって思うし。
でも、これも経済力に左右されるよね。
夫婦で同じ財布だと、二人のお金から、そんな個人的な支出を出してほしくないって思うのが当たり前だろうし。
自分で、家賃を捻出するだけの経済力は必須。
なぜ「結婚」するのか?
ここまで話していて、私たちの中に2つの疑問が湧き上がりました。
- 「今」を崩してしまうかもしれないリスクがあるのに、なぜ「結婚」するのか?
- 「今」と変わらない生活スタイルをするのに、「結婚」する意味があるのか?
これについても、チャッキーとショーコは、同じ目的を持っています。
ちなみに、子どもを授かることができたら嬉しいと思っていますが、子どもが欲しいから「結婚」しようという結論ではありません。
下記2つの目的を持った上で、子どもができたら、より良いな〜という感じです。
カップルのままでは見られない景色がある
その時に、ショーコが「1回くらいは経験してみたい」って言ったんやけど、俺も、そのニュアンスに近いねん。
上手く言葉で表現できひんけど。
「夫婦」にならないと感じられない思いとか、考え方とか。
そういうものを体感したいって思ってる。
「カップル」って、言っちゃえば、楽しいことだけしかないと思うねん。
そりゃ、ケンカとかあるかもしれへんけど、1ヶ月の内の数日しか会わないし、生活も経済も別々。法的な責任もない。
でも「夫婦」になったら、相手の人生への責任が生じる。
たとえ、生活や経済を別々にしていたとしても、相手が病気したり、仕事がなくなったり、家族が大変な目に遭っていたり。
人生において、ツライ、悲しいっていうイベントは必ずある。
それを支え合いながら、パートナーとして生きていくのが「夫婦」かなって思ってる。
だから、チャッキーが言うように、「カップル」には見えない景色が「夫婦」には見えてると思う。
その、楽しいだけじゃない、ツライことも起こるだろう「夫婦」というものに、あえて成りに行く。
理由は、その景色を見てみたいから。
その景色を一緒に見てみたいと思う人が、今、隣にいるから。
そして、誰でもいいわけじゃない。
未知の景色に突っ込んで行って、ツラくてしんどくても支え合える人。振り返った時に「大変だったねー」って笑い合える人。
その可能性を感じる人が、今、隣にいるから、チャレンジしてみたいと思う。
責任と共に経験値を上げる
二人の間で起こるイベントの数も多くなるだろうし、責任も伴うから、人としての経験値は間違いなく上だと思ってる。
だから、大学受験をしなかった人よりは経験値は高い、みたいなね。
私も昔から「結婚してる奴は独身よりもエライ」「女性は子どもを産んで一人前」みたいなのに噛み付いていくタイプ。
今でも、優劣なんてないって思ってる。
でも、「経験値」というモノサシだけで見れば、独身よりも既婚者の方が、子育てしていない人よりもママさんの方が、経験値は高いよね。
でも、「結婚」することで、一つの経験値が上がるなら、そこの経験値は上げていきたいと思ってる。